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赤字会社の原因と対応の一例――「自社製造は高い」という誤解が会社を壊す
はじめに ある製造業の会社に関わることになった際、こんな言葉を幹部から聞きました。 「うちで作ると高い。ファブレスの時代だから、仕事はどんどん外に出している」 一見、時代の流れに合った合理的な判断のように聞こえます。しかし、この判断が誤りどころか、赤字を深刻化させる悪循環の引き金になっていました。同様の構図は、製造業を持つ中小企業にもあてはまる点があるのではないでしょうか。今回はその実態と、その時の対処法をお伝えします。 1.現場で何が起きていたか その会社の損益計算書には、「工場損益」という項目がありました。直接原価計算方式の損益計算書です。 毎月、そこに多額の損失が計上されていました。 これは工場で製品を作る際の予定原価と実際原価の差、すなわち原価差異です。工場損益の損失は「予定よりも高くついている」ことを示していました。 なぜそうなるのか。問題は製造間接費の配賦率の決め方にありました。 2.配賦率の悪循環――操業度が下がるほど高くなる罠 製造間接費(工場の減価償却費、間接部門の人件費、電気代・家賃など)は、製品1個あたりに「配賦」します。配
5月21日
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